働いているとストレスがたまる。それはむしろ自然な現象だとさえ思う。しかし、ストレスとは仕事によって感じるのではなく職場の人間関係に追い込まれることによって積み上がってゆくものだと思うのだ。
ストレス診断やチェックシートを使って自分の心を調整するレベルまでなら良いが、怖いほどため込まれたストレスは、もはや解消方法や原因の除去だとかの対策で解決するようなものじゃなく、職場から去ることでしか、その解決策はない。
結婚して引きこもる以前は職場で働いていた。
幼い頃にいじめられたり人間関係に病んでしまった経験は記憶になくとも、職場での人間関係やいじめられた経験はある。
よく仕事がえりに子連れでごはん食べにいったり、私の家にしょっちゅう遊びに来るような仲間からのいじめ。それだけに、すごいショックだった。妄想、悪意のあるあだな、悲しかった。病気のことで職場には休むことをきちんと伝えたり、娘がおたふくになったときも、連絡も入れたし治癒証明も提出したのに……
職場仲間の一部は、連絡もしない、無断欠勤するような人とは一緒に仕事をしたくないと、私を中傷して職場の上司にかけあう寸前だったそうだ。
じつは、彼女たち…同じやり方で、4人退職させてるんですけどね。職場の人間関係によるストレスは原因がわかっても解消できるレベルを超えてしまっていればもう、退職するしかない。ストレス解消方法は退職…本当にいやになって、私の方からその職場は退職した。けれど、そう簡単に仕事ってないのだ。新しい職場でも、営業事務のような業務内容で縁故で契約を取ってくるようにと暗黙の司令があって、みんな首をつなぐために、自己契約していて月々5万円も支払っている人もいた。私も職場の上司から5万円用意するように言われ、結局用意できず、上司からは人格を否定するような言葉を言われたり、月給泥棒とさえ言われ辛かった。
お金も用意できないし、退職を申し出てから、実際辞めるまで半年かかった。で、退職が決まると、同じ職場のみんなからは一切無視。これって職場の〝いじめ〟なんだろうな……。
さらに変わった新しい職場ではヒステリーな女性店長のコロコロ変わる態度についていけなかった。20キロくらいあるダンボールを１日何箱も運ばなければいけなくて、胸郭出口症候群が悪化して、はしすら持てない状態になってしまった。そのことを店長に伝えたのだけど、退職は許されなかった。結果…心が悲鳴を上げ始めた頃、ODをして、入院した。
それからは、仕事はドクターストップとなった。精神病の治療と対人関係の改善が最優先となった。私はずーっと、人間不信で、人間が恐かった。私の精神的な弱さにも問題があることは知っている。それぐらいのこと…我慢しなきゃ、として「がんばる」ことも時には必要だろう。けれど、がんばれるレベルは個人差がありメンタルヘルスの強さにも影響されるはずだ。
職場という環境に私は良いイメージはひとつも持っていない。
以来、職場とはストレスとメンタル不全の温床でしかないというイメージが強い。もちろん、ひきこもり主婦を卒業するには精神疾患の治療が第一だが、その先には再び就業したいという希望はある。娘が大きくなって、自分の病気も治癒して、また働きたいと願っている。それがいつになるやら自信はないが……