子育てに悩む引きこもり主婦のブログ。ダメママでも母親失格でも・・・そして精神病でも子育てはできるのだ。虐待を受けて育った子供は、大人になり親になると同じことを子供にしてしまう?明るいママ友コミュニケーションのそばで子供がキャッキャと遊ぶ風景なんて私たち親子にはない。それでも私は娘を愛してる、もう児童相談所には預けないと誓う。
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精神病の母親のせいで一時保護される子ども


児童相談所の一時保護施設に娘がいたときの話。

担当のケースワーカーの許可を得て外出し、私と会う。
会うと言っても一時的に帰宅するだけなのだが、家に帰っておもちゃで遊ぶ。オムツを交換しても保護前のように嫌がって逃げたり邪魔したりしないので助かる。もう保護所に戻らなければならない時間になったから「もう帰る時間、おもちゃかたづけよう」と言うと、娘は嫌がった。
「まだ遊ぶ。ここで遊ぶ」という表現をしているように見えた。

私がその姿に感極まって泣いてしまったので、娘が心配してくれて片づけを手伝ってくれた。頼りないお母さんやよねぇ……

「今日は保護所でごはん食べてね。今度また迎えに行くからね」と言って外へ出た。「とーたんは?」と訊く娘。保護所へ戻る時、いつも親子三人だったからだろう。「お仕事なの」というと、娘は小声で「せっかくうちに来たのに」と言ったのが聞こえた。

耳を疑った。この子って天才? 2歳ちょいでこの発言はすごい。驚いてしまった。それから涙が止まらなかった。車の中でもずっと泣いていた。娘はまた大人バージョンに変身していた。いつも保護所に向かう時そういう娘に変化するのだ。けれど、その日は一時保護所の玄関につく前に車の中で私が抱きかかえると娘が泣き出してしまった。
こんな娘を見るのは一番最初に保護所に預けて以来かもしれない。
普段泣かない子供なので保護所の人もビックリしていた。

「私、最近体調が悪くてしばらく迎えにこれなかったから、それでなのかしら?」と私も泣きながら児童相談所の保育士さんに説明した。「ごめんね。ごめんね。でもまた迎えに来るから」と言って私はボロボロ泣いてしまった。
私は泣いたまま、保護所の保育士さんに一通りの説明して逃げるように帰った。娘は泣いていた。ずっと……。
「ごめんね。ごめんね」
帰りも車の中で泣きながら危ない運転をしていた。いつもは平気を装う娘が泣いた。今度は違う泣き方だった。

我が子を児童相談所に預けなければならないような母親だけれど、子供の泣き方ひとつで感情を想像する能力ぐらいはもっている。

いつもと違う泣き方は、これまで、娘が背負ってきた憤りや悲しみにふたができなくなった現象だと感じた。同時に、心の病気だと言い訳して育児困難となった自分の愚かさや無能なママであることや親子の将来なんてなにもわからない現実とか…いろんな感情が自分を襲ってつぶれそうな気持ちになった。
娘には寂しい思いをずっとさせてしてきたに違いない。一ヶ月以上も会いにいかなかったのだもの、そうだよね。私はハンカチがしぼれるくらい泣いた。

母親に問題があるのに子供が施設暮らしをしなければならないのはなぜなんだ?

自分が悪いのに、自分の心に問題があるのに、犠牲になるのは子供心か?
そういう憤りで胸が詰まった。憤りを持てる立場じゃ無いことは知っている。こうなる原因は私だから。
親子なのに、この奇妙な現象はなんだ?

娘が児相の保護を受けている頃よく悩んだ。悪いのはなんだ?悪いのは誰だ?そうすると、なんにも悪くない者が誰なのか?ばかりが明確になるのだった。
それが誰かと言うと、精神病の母親が原因で育児困難や虐待を理由に一時保護される子どもなのだ。
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