子育てに悩む引きこもり主婦のブログ。ダメママでも母親失格でも・・・そして精神病でも子育てはできるのだ。虐待を受けて育った子供は、大人になり親になると同じことを子供にしてしまう?明るいママ友コミュニケーションのそばで子供がキャッキャと遊ぶ風景なんて私たち親子にはない。それでも私は娘を愛してる、もう児童相談所には預けないと誓う。
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統合失調症の妹をののしった母親像を私が再現してはいけない


妹は、高校生の頃から統合失調症と診断されて、入退院を繰り返してきた。

そして今はもう、閉鎖病棟から出られない状態になってしまった。それは精神病が人生に投下する悲しみの爆弾だ。光の差す病室で窓の外を見ながら感慨深く病身の自分と向き合うのとはまるで違う、狂気の世界だ。人間らしさが失われ、人目に触れぬ事が社会的な優しさであると納得するほかにない精神病患者の悲しみと家族の落胆。

妹は、統合失調症の治療を続けているのじゃなくてただ閉鎖病棟で人生を送るしか無い状態だ。

どうでもいいが私の家系は精神病気質なんだろうか?
病状がずっと重いままだから退院の見込みもないし親もあきらめている。私はそんな妹をずっと見て育った。

私の母は統合失調症になって何もできない妹にも、入院させて少し良くなって退院後、普通に家事を手伝わせていた。文句も嫌味も言った。何もできない妹をののしっていた。母は妹が何度も再入院する悪循環から立ち直れない訳である。入院させても病気が治らないことが不満だったようだ。
そのバカな母親の代わりに2歳年上の私が妹の話を聞いた。妹がやれといわれた家事を私がこっそり手伝ってあげた。妹が好きだったからだ。妹がかわいそうだったからだ。

私は当時高校生であり、統合失調症が治る病気とは知らず、どう接していいか分からず、それでも優しい姉でいるように勤めた。
だから、私は更に犠牲を要された。
本当は今思えば、そこまでしなくても良かったのかもしれない。私は妹ほど病んでいなかったけれど、そういうまじめな自分が今も病状を悪化させている。なによりも、こんな姉妹だからか?子供を愛することをしない母親にうんざりしていた。でも本音はうんざりなんて控えめな気持ちではなくてストレートに憎んでいたかもしれない。


今は娘を育てる為に自分を捨てて全てを犠牲にして、娘の事を優先させてしまうのだろう。私は犠牲になる事に慣れすぎているのだ。
昔から妹や姉や弟は親に文句を言えた。けれど、私だけはしなかった。
何故だろう?
と思った。
私だけ母の嫌味やひどい仕打ちに対して、取り乱さない、嘆かない、怒らない。おとなしい。だから、そんな私を見て、小学生だったか中学生の私に「お前は冷たい人間やなぁ」
「子供らしくない、かわいくない」といつも言われていた。
私はその言葉をうのみにし、
「私はかわいくないし、冷たい人間なんだ」
と思い込んだ。

メールをくれた人の過去の体験談。感想は、入院・治療・両親の介護(愛)を得られて恵まれた時間を過ごせた人なのだな。と感じた。病気の問題を比較しちゃだめだけど、適切な入院治療と心配してくれる親の愛情があって恵まれた闘病期間だったんだなと思った。

時々、頑張ろうとする私の気持ちとは裏腹に、娘の笑顔がうっとうしく感じてしまうことが正直ある。この子はどうして私を愛してくれるんだろう?と、普通のママが考えないようなことを考えてしまうことがある。
妹は統合失調症で病院が家になった。私は娘を産んでから心を病んだ。暗い話ばかりだ。
これじゃダメだ。
私にできることはなんだ?娘を愛することと家族を大事にすることだろう。
愛されなかった自分の幼少期が再現されたり、病気が治らないからと嫌われた妹のように家族に優しさが欠けていてはダメだ。
私は家族が大事だ。時々朝ご飯を用意してくれている頼りないけれど優しい旦那と、一緒にお風呂に入ると私の顔をじっと見てニコニコしている娘に支えられて私は生きている。

統合失調症の妹のことを思ったのは、一通のメールからだった。

それは、うつ病を克服したという人からのメール。
それというのも、ブログとは違う場所のコミュニティで知り合った人が時々メールをくれる。コミュニティというのはつまり、心の病を持ちながら子育てをしているママたちが愚痴や悩みを交流するような感じだ。

引きこもっているママたちはだいたいメンタル不全者が多い気がする。
気がするというか、実際、心が健やかなのに引きこもるわけないのだから、逆で考えれば引きこもり主婦のほとんどは何かしらのメンタル不全を抱えていると言えそう。
でも、引きこもりながらも健やかになりたいと前を向いて生きようとしているのは私だけではなくて皆同じだ。
少し不器用だったりするからママ友とのつきあいなんて苦手だけど、子供のことを考えると母親失格とか考えてしまって自分を責めている人も多い気がする。
私も含めて、できればみんなが回復して外に出るようになって自信を持って生きることができればいいのにと思う。
みんな挫折体験があるんだろうけれど、本当は純粋で頑張り屋さんばかりなんじゃないだろうか?

私だってがんばりたい。
園の送迎でニコニコ顔で立ち話するのは気が引けるけれど、なんとかいいお母さんでいることは娘だって喜ぶだろうな。

ところで、うつを克服したという人のメールに、私はあまり納得できなかった。彼女は「うつ病以外にも過去に精神病で入院した事がある人間だ」と私に告白をしてくれた。
今回は過去の精神病について書いてあった。精神科に入院していた時期があっていろいろと苦労したという内容だった。

うつ病と統合失調症のどちらが辛いか? そんなくだらないことを論じるつもりはない。
閉鎖病棟に入院することはたしかに「苦労」だと思う。ただ、重度の統合失調症患者のように閉鎖病棟に一生入りっぱなしで、隔離室の入退室を繰り返す人生は、もはや苦労とは言い難い。それは苦労ではなく悲しみなんだと思う。人間が人間らしく生きることの尊さは計り知れないものだ。奇声、罵声、興奮、不潔、精神病は容赦なく、人を破壊する。
メールを読んでいると、私の妹のことを思い出してしまった。
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