一時的に児童相談所に娘をあずけることが決まった。抜け殻のような自分を感じた。
娘を児相に預けるのじゃなくて、精神病の自分が入院すればいいじゃないか? そうすれば母親と子供の距離は物理的に開くじゃないか? 一緒に過ごすことで子供の安全や福祉に問題が起きる可能性があるなら自分が消えれば良いじゃないか? どうして娘に不自由をさせるんだ?
医療や福祉が自分の周囲で事々を勝手に進めている気もする。憤ってみても、つまるところ自分の親としての機能不全が原因なんだから…抵抗はできないのかもしれない。
娘の身支度を済ませ、児童相談所のHさんが来るのを待った。この日ばかりは旦那も都合をつけて仕事を休んでくれた。Hさんと一緒にどこか薄暗い印象の親子三人は一時保護所に向かった。
だが、長居無用。居ればいるほどこの現実が自分に許せなくなるから。保育師さんと軽く面談すると、夫婦で逃げるように帰った。後ろから、娘の泣きじゃくる声が聞こえた。それはきっと、一生、耳から離れない泣き声だ。子供を捨てた罪悪感と非道に対する懺悔、そして捨てられた子供の気持を思えばわき起こる悲しみ。児相に子供を育ててもらうことは一時的であっても行政的なことであっても福祉的なことであっても、母親として、それがいかに普通じゃないかは理解している。子供が大きくなって事実を振り返ったとき、どれほど子供の生き方に影響を及ぼしてしまうような事実であるかも知っている。児相のHさんは悲観的になるなと諭してくれるが、それは建て前だ。子供を育てられないから児童相談所に引き渡すなんて子供を捨てたも同然だと自分では解釈している。それが世の中の本音でもあるんじゃないか?
帰り道。
児童相談所にあずけてきた娘を思えば後悔と自責の念が自分を突き抜ける。どうして愛してあげられなかったのだろう。どうしてがんばれなかったんだろう。泣いて泣いて自分を責めていた。
その一方で、旦那はあたしとは少し心持ちが違うようだ。帰宅後も早々と風呂につかり食事を済ませる。この件について夫婦の会話はほとんどなかったが、ひとつ、忘れられない言葉を旦那から聞いた。
「プロにまかせればいい、俺は仕事がある」
旦那が言いたいことはわかる。引きこもった母親の代わりに育児を協力する気持ちはあっても、毎日の仕事に手を抜けば生計が困難になる。だから福祉的な支援が利用できるのなら、それが自分たちにとっては最善の策なんだと言いたいのだろう……。
夜は寝付けなかった、薬飲んでも。娘の笑顔やおしゃべりする姿が思い出されて泣いて泣いた。
子育てに悩む引きこもり主婦のブログ。ダメママでも母親失格でも・・・そして精神病でも子育てはできるのだ。虐待を受けて育った子供は、大人になり親になると同じことを子供にしてしまう?明るいママ友コミュニケーションのそばで子供がキャッキャと遊ぶ風景なんて私たち親子にはない。それでも私は娘を愛してる、もう児童相談所には預けないと誓う。
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